夢応援プロジェクト

Terra Renaissance(テラ・ルネッサンス)

ある元子ども兵の体験談を聞いてください

ぼくは銃を持ち、数えきれない人々を襲わなければ生きていけませんでした。

村の襲撃にも加担しました。逆らえばぼくが大人兵士に殺されたからです。あたえられた仕事は金鉱山を警備することで、鉱山に近づいてきた政府軍やほかの武装勢力と戦いました。食べ物も十分ではありませんでした。つらいことばかりの毎日でした。

唯一の楽しみは同じように誘拐された子どもたちと戦闘の合間に「話をすること」でした。

でも、そんな仲間も戦闘で死んでしまいました。町に帰ってきてからも、両親や親戚はぼくを受け入れてくれず、独りぼっちです。すべてを失ってしまいました。

「忘れられた紛争」がもたらしたもの

元子ども兵の体験談を読んで、どんな気持ちになられたでしょうか。これは、現実に起きていることなのです。その場所は、アフリカ中部に位置するコンゴ民主共和国。

豊富な天然資源に恵まれたコンゴ民主共和国では、欧米諸国などが資源を奪い取るために、様々な介入をし、紛争が激化。無数の人々の命が奪われたと言われています。そして、複数の国や武装グループが関わり、1998年以降のコンゴ紛争では540万人もの人々が命を失いました。第二次世界対戦以降、世界最大の犠牲者を出しながら、国際社会から注目されず「忘れられた紛争」と呼ばれています。

コンゴ民主共和国では多数の子どもたちが親を失い戦災孤児となりました。また、3万人以上にも及ぶ子どもたちがこの紛争に兵士として徴兵され、身体的な傷害を負ったり、戦闘中に受けた心の傷を持ったまま村々へ帰還しました。大規模な紛争が集結した2003年以降も、コンゴ東部では、断続的に紛争が続いており、武装グループによる村の襲撃や子どもの徴兵が頻繁に発生しています。

特に、認定NPO法人テラ・ルネッサンスが支援をするコンゴ東部地域は、治安の悪化に加え都市部からの交通網が十分整備されておらず、国連機関やNGOなどの支援も十分に行き届かない状況にあります。

そんな中、多くの女性や子ども達が紛争下で不安定な生活を強いられ、子ども達が兵士として徴兵される状況が続いています。紛争の影響で親を亡くした孤児や、過去、武装グループに徴兵された元子ども兵たちの多くは小学校に通えなかったり、途中で中断せざるを得ない状況にあります。

また、こうした孤児や元子ども兵たちは、衣食住も十分に満たせない家庭で生活していることが多く、武装グループからの勧誘、再徴兵のターゲットとなる危険性が最も高い状況にあります。

資源をめぐる紛争は、
コンゴ民主共和国以外にも・・・

アフリカ東部にあるウガンダ共和国。その北部地域に、約100万人を超える難民が、隣国の南スーダンから流入し、劣悪な環境で生活を余儀なくされています。しかも、その約60%が、女性と子どもだけで避難してきたと言われています。

テラ・ルネッサンスでは、ウガンダ北部地域で、南スーダン難民への食糧などの緊急支援物資の配布を実施してきました。さらに、南スーダンへの帰還が、治安上の理由で難しいため、難民が、この地域で自立できるように、職業訓練を開始しています。

〇テラ・ルネッサンス 南スーダン難民への支援事業
http://www.terra-r.jp/south_sudan.html

これだけ、多くの難民を生み出した南スーダン紛争。それは、石油資源の利権争いに端を発しているのです。南スーダンが分離独立される以前、スーダンの南北紛争も、同じく石油資源の利権をめぐるものでした。

南スーダン以外にも、先ほど、ご紹介した、第2次世界大戦以降の地域紛争で、もっとも死亡者を出したコンゴ民主共和国。ここでの紛争の主要な原因は、レアメタル(希少資源)や貴金属でした。つまり、石油を含む、エネルギー・鉱物資源によって、私たち先進国の豊かな生活が成り立っていると言えるのです。

紛争をなくすために、
日本にいる私たちにできることがあった

そのような紛争の犠牲者である南スーダン難民や、コンゴの元子ども兵などが、困難な状況を乗り越え、自立に向けての「支援」は重要です。ただ、一方で、そのような悲しい状況を生み出している紛争そのものを、止めなければならないと、私たちは支援の現場で考えました。

大量にエネルギーや鉱物資源を消費する先進国(日本)内にて、自然エネルギーを普及させたり、資源リサイクルを推進することで、子ども兵や紛争被害者を生み出す「紛争」の原因を減らすことができたらと願っていたのです。

そのような時に、「あきた電力」さまと出会いが訪れます。実は、テラ・ルネッサンスでは、江戸時代より発達した製錬技術を活かして、金やレアメタルの資源リサイクルの中心地である秋田に、日本が世界平和に貢献する可能性が眠っていると、注目していました。

そんな秋田に、電力の「地産地消」を掲げ、設立された「あきた電力」さま。理念に共感して、「あきた電力」代表の小野さまと話し合いを持ちました。そして、今回、電気利用料金の一部が、テラ・ルネッサンスへの支援金となる「テラ・ルネッサンス応援」プランを作っていただくことになったのです。

「あきた電力」さまを利用することで、

  1. 電気の地産地消を目指す「あきた電力」を応援し、
    日本国内での再生エネルギーの普及を応援することができる
  2. ウガンダや、コンゴのように、資源・エネルギーをめぐる紛争で
    傷ついた人々の自立を支援できる
  3. 日本国内での再生エネルギー普及を通じて、
    資源・エネルギーをめぐる紛争の要因を減らし、
    結果として、世界平和に貢献することができる

という画期的なプランです。
「テラ・ルネッサンス応援」プランを利用することで、日常、使っている電気料金が少し安くなるだけではなく、秋田や日本、そして世界に貢献することができます。

あの元子ども兵のような悲しみがなくなり、すべての子どもたちが、生まれた地域に関係なく、「笑顔」で生活できる世界をつくるために。ぜひ、「あきた電力・テラ・ルネッサンス応援」プランを、お使いください。

鬼丸昌也/認定NPO法人テラ・ルネッサンス創設者

認定NPO法人テラ・ルネッサンス
理事長:小川真吾

すべての生命が安心して生活できる社会の実現』を目的に、2001年設立。現在では、カンボジア・ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ・コンゴ・ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの講演・研修)や、岩手県大槌町を中心に、被災者支援活動を展開しています。独立行政法人国際交流基金「地球市民賞」、一般社団法人倫理研究所「地球倫理推進賞」などを受賞。

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